バングラ総選挙の影響で暴動 22人死亡

バングラデシュのマイノリティ、ジュマ民族を支援しているジュマネットのMLで下記のニュースが流れました

バングラデシュで総選挙運営巡り暴動、22人死亡

 【ニューデリー=永田和男】2007年1月に総選挙を控えるバングラデシュで、選挙の運営を巡る与野党の対立が過熱し各地で暴動が発生し、ロイター通信によると、29日までの3日間で22人が死亡、数百人が負傷した。

 ダッカでは暴徒が幹線道路や鉄道を封鎖し、陸の孤島化している。

 同国では28日、ジア首相の任期満了に伴い、選挙管理内閣への権限委譲が予定されていた。

 だが、この混乱の中で、当初暫定首相とされたハサン前最高裁長官が辞退。代わって、本来は仲介役であるアハメド大統領が29日、自身が大統領兼暫定首相になると発表して就任宣誓式を強行した。

 最大野党のアワミ連盟(AL)は、「与党バングラデシュ民族主義党(BNP)の仕組んだ筋書きだ」として反発を強めており、事態は一層の混迷が予想される。
(読売新聞) - 10月30日3時29分更新

 どうしてこの国は政治のこととなるとこんなにも熱くなるのだろう、と、疑問に思うほど、みんな政治に関心を持っています。一部では、このような暴動も起きてしまう始末…。最近、バングラ関係のニュースをチェックできていなかったのでびっくりです。
 私がホームステイしたコックスバザール在住の学校の先生は「ALが政権とったほうがいいよ。BNPは、コックスバザールにあまり電気送ってくれないからね。カレダ・ジア(BNP党首)の自宅には24時間電気来てるのに」ということでした。ALはバングラデシュの独立の父と呼ばれるシェイク・ムジブの娘、シェイク・ハシナ(女性)が党首。シェイク・ムジブ人気は相当強いですし、「今度はALが政権を取るだろう」なんて話をよく聞きます。とはいえ、一部の方の話しか聞けていないので実態はどっちが人気あるのかよく分かりません(今はBNPが政権をにぎっています)。
 バングラデシュの選挙は、世論通りの数字はきちんと出てないとよく言われました。総選挙で、暴動が起き人が死んでしまうほど「熱い」わけですが、文字が読めない有権者に、金品を渡すなどし、「この人に投票してくれ」というような不正もまかり通っているという話も聞きました。
現地で働いている青年海外協力隊の方からのメールにも、選挙関係で今国内がピリピリしているとのことでした。デモだとか、政治を熱く語る人だとか、たくさん見てきたからか、日本の若者の無関心さって、さすがにこのままじゃマズイだろと思ってしまう。


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